ゆっくりと使わぬ部屋に除夜の鐘
聖夜かな父の手垢のヨハネ伝
長距離の電話に除夜の鐘も乗る
大鉈を振るが如くに白菜を切る
枯葎陽をためてけふ猫の宿
枯梢パラボラアンテナ冴えて立つ
市役所の大窓を喰ふ秋夕焼
昨日よりひといろ違ふもみじかな
秋霖や虚勢張りたき女郎ぐも
小菊折るその間は止まる万歩計
柿喰へどなほ不機嫌のつのり来る
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