冬のもずアルツハイマーなど知らず 河二月号
冬の蜘蛛手足ちぢめて揺れてをり
亡父(ちち)の友なほ矍鑠(かくしゃく)として冬鏡
冬日没る杉の精気や日本海
冬たんぽぽ咲くや辞典の発売日
あれだけのものを言いたや冬雀
ベゴニヤに座をゆづりたり冬日向 河二月号
投函し遠回りする冬野道 河三月号
父の忌にクリーム固く冬はじめ
舌を巻く英語講座や冬雀
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